マンゴーの品種の中でも、果皮がリンゴのように赤く育つのが特徴のアップルマンゴー。しかし、スーパーやコンビニで見かけるのはカットされた状態ですべて同じマンゴーに見えるのではないでしょうか。
「どのマンゴーも同じに見えるし、違いもないだろう。」と思うかもしれませんが、マンゴーには品種がたくさんあり、その中のひとつがアップルマンゴーです。
この記事ではアップルマンゴーの由来や種類について解説していきます。
そもそもアップルマンゴーとは?
アップルマンゴーは、うるし科マンゴー属に属する果物です。卵のような形で、熟すと果皮がリンゴのような色合いになることから「アップルマンゴー」と言われるようになりました。
熱帯から亜熱帯の暖かい地域で育つフルーツで、日本では沖縄県や宮崎県などで主に栽培されています。4月〜9月が旬ですが、海外から輸入されるマンゴーもあるので、売り場では一年中見かけるのではないでしょうか。
いつからマンゴーは食べられているの?
マンゴーは、はるか昔の紀元前からインドで栽培されており、実はとても歴史ある果物になります。
ヒンドゥー教ではマンゴーは神さまの化身とされ、ありがたい果物として他の果物とは別扱いをされていたようです。
マンゴーの種類について
日本で見かけるマンゴーにはほとんど種類がないように思えますが、実はマンゴーの品種は500品種以上あります。
サイズや果皮の色はさまざまですが、ほとんどのマンゴーに共通している部分があります。
それは、実が熟すまでは皮が固く酸味が強いため、熟していないマンゴーには追熟が必要な点です。
追熟して完熟したマンゴーの果肉は果汁に溢れて、濃厚な甘味が味わえます。
主なマンゴーの種類
マンゴーの種類の一部ですが、栽培されることが多く市場に出回りやすいマンゴーの種類を紹介します。
【よく栽培されるマンゴーの種類】
・アップルマンゴー
・グリーンマンゴー
・ペリカンマンゴー
・タイマンゴー
・インドマンゴー
・ピーチマンゴー
国や地域によって栽培されるマンゴーの種類は異なります。ちなみに、日本で栽培されるマンゴーの9割以上がアップルマンゴーです。
アップルマンゴーの由来
アップルマンゴーは名前の通り、丸みを帯びた果実が熟すと真っ赤なリンゴのようになる特徴のマンゴーの総称です。
今ではアップルマンゴーは、世界中で栽培されていますが、日本国内に輸入され始めた当初はメキシコマンゴーとも呼ばれていました。
なぜなら、メキシコからのアップルマンゴーの輸入が多かったからです。
そのうち世界中から輸入が始まったことから、メキシコマンゴーからアップルマンゴーに定着していきました。
現在、アップルマンゴーは日本国内でも栽培されており、テレビなどのメディアで有名になった宮崎県や沖縄県が産地として有名です。
「太陽のタマゴ」などのブランドマンゴーがメディアに取り上げられることで、高級マンゴーが浸透しました。
アップルマンゴーの主な品種と生産地
アップルマンゴーは総称で、アップルマンゴーと呼ばれるマンゴーにも様々な品種があります。
【マンゴーの主な品種】
・アーウィン種
・ヘイデン種
・キーツ種
・ケント種
・トミーアトキンス種
マンゴーは温暖気候、熱帯地域で栽培されています。マンゴーが栽培されている地域も見てみましょう。
【マンゴー主な生産地】
メキシコ
ブラジル
オーストラリア
インド
東南アジア
日本(沖縄県、宮崎県)
ちなみにマンゴーの世界生産量のトップはインド。4000年以上前から大事な果物として栽培されていることもあり、今も栽培が盛んです。
マンゴーはさまざまな地域で栽培されていて、年間通して輸入されているので、一年中旬のアップルマンゴーを食べることができます。
アップルマンゴーの旬はいつ頃?産地と旬は要注目
アップルマンゴーは、日本では5月から9月の暖かい時期が旬です。
海外産は産地により異なります。
- メキシコ産:4月から7月
- 東南アジア産:概ね3月から5月。
- オーストラリア産:10月から3月。
産地と旬を把握しておけば、そのとき1番美味しいアップルマンゴーを選べますので、購入時に意識してみるといいかもしれません。
まとめ
アップルマンゴーの由来や歴史についてお分かりいただけたのではないでしょうか。
世界中で栽培されているマンゴーは、輸入などのおかげで年間通して旬のマンゴーを食べられるようになりました。
アップルマンゴーを見かける機会があれば、産地や歴史もふと思い出してみてください。