マンゴーと言えばトロピカルフルーツ。宮崎や沖縄などの温暖な地域で育つ果実です。濃厚な甘さととろける食感が人気で、コンビニや近くのスーパーでマンゴースイーツとして見かけますが、木になっている様子は近くに住んでいる方しかなかなか目にする機会がないですよね。
「言われてみたらマンゴーの木ってどんな木なんだろう・・?美味しいマンゴーってどうやってとれるの?」と疑問がでることもあるでしょう。
そこで、今回はマンゴーの木の生涯について紹介します。
マンゴーは歴史ある果物
そもそもマンゴーとは、どういった果物なのか?
マンゴーは、ウルシ科マンゴー属に分類される果物。原産地インドでは紀元前から栽培が始まり、また、ヒンドゥー教ではマンゴーは万物を支配する「プラジャーパティ」という神様の化身とされていて、とても歴史ある神聖な果物なのです。
繁殖力の高いマンゴーは現在、世界中で栽培されており種類はなんと500種類以上に及ぶとか!ちなみに日本で生産されているマンゴーはほぼすべてがアップルマンゴーという品種です。
マンゴーの木ってどんな木?
マンゴーは常緑高木で、一年中緑の葉っぱをつける背の高い木です。中には40メートル以上に成長する木もあるそうですよ。マンゴーの花は薄いピンクが混ざったような黄緑色の花が房状にたくさん咲くのですが、その臭いはとても強烈でとにかく臭いです。臭いの訳は一説によるとハエを寄せ付けて受粉をさせるためだそうですが、かなり納得ですね。
マンゴーの成長
マンゴーは種から育てた場合、実がついて食べられるようになるまで7~8年程かかります。マンゴーを食べた後、大きな平べったい種が残ると思いますが、それを自宅で種まきをして育てることも可能ですよ。年数はかかりますが、マンゴーの成長をのんびり楽しみながら育ててみるのもいいかもしれません。
種から育てるときは、水耕栽培になるので、お皿や平らなトレーなどに種をおき水を入れて日当たりのいい場所で育てます。
発芽し、葉っぱがしっかりしてきたら土に植え替え栽培します。マンゴーは熱帯果樹のため寒さに弱いので、鉢植えでの栽培が妥当でしょう。
冬場は必ず室内で、それ以外の季節は風通しのいい屋外に移動させお日様にたっぷり当ててあげます。水やりは土が乾いてからあげるようにします。病気や害虫には気を付けて、7~8年後に食べられるようになるまで大事に育ててあげましょう。
マンゴーの収穫時期っていつごろ?
マンゴーは年に一度実の収穫ができます。
収穫時期は生産地によっても異なりますが、ここではアップルマンゴーの生産量国内1位の沖縄・宮古島での収穫についてご紹介します。
宮古島ではだいたい2月ごろマンゴーのが咲きはじめ、そこからだんだんと実が肥大していきおいしいマンゴーが育っていきます。
5月ごろには立派な大きさの実になって、実も緑色から紫がかった色へ変わっていき果実へ袋をかぶせていくなど収穫の準備が始まります。そして6月頃に収穫です。
果実の収穫というと、ハサミで枝を切っていくというイメージですが、宮古島のほとんどの農園ではハサミを使用せず「自然落果」させ収穫します。アップルマンゴーは完熟すると自然に落果する果物。こうすることで完熟した一番おいしい状態のアップルマンゴーを出荷することができるんです!
マンゴーの木の寿命はどれくらい?
マンゴーはとても長生きで、なんと樹齢300年以上でも実がつく木もあるそうです。家庭菜園の鉢で育てた場合、そんなに長くはないのですが、一般的な農園ではだいたい樹齢20~50年ほどのマンゴーの木から収穫しているとのことで、寿命が長い木であることが分かります。
マンゴー以外の果物の寿命
■りんご・・30~50年
■桃・・20年
■みかん・・30~40年
ほかの果物の寿命と比較をしてみると、マンゴーの木のすごさを実感しますね。
ちなみに柿の木も300年以上の寿命があるとのことで、果物の木の長生きっぷりに驚きます!
まとめ
マンゴーの木について今回は紹介しました。
300年以上生きているマンゴーがあるということでびっくりしましたね。300年前といえば日本ではなんと江戸時代!江戸幕府の徳川吉宗が世を治めていた頃の時代です。
そんなときからおいしいマンゴーの実をつけていたのだと思うと感慨深いものがありますね。
マンゴーを食べるときにはそんなマンゴーについても思いをはせてみてください。
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