「アップルマンゴーを自分で育てたらたくさん食べられるのでは・・?」と、一度は思ったことはありませんか?
実は、アップルマンゴーは南国のフルーツですが、自宅の庭やベランダで育てることも可能です。
今回の記事ではマンゴーの栽培方法をまとめたので、上手に育てて新鮮なアップルマンゴーを楽しんじゃいましょう。
暖かい気候でアップルマンゴーを栽培する
トロピカルフルーツといえばマンゴーというイメージ通り、マンゴーはインドやマレーシアなど熱帯地域が原産の果物。日本でも沖縄や宮崎といった温暖な地域を中心に栽培が多く行われています。生育温度が20~30℃で、寒さに弱いマンゴーは5℃以下で枯れる恐れがあります。冬の間は暖かい室内で管理するよう注意しましょう。
アップルマンゴーの栽培に適した場所
寒い冬の期間以外は、庭やベランダの屋外へ。風通しのいい暖かい日差しが当たる場所で育てましょう。日光をたっぷり浴びることで甘い実が育ちます。
ただし雨の時期は、カビが原因で起きる炭疽病(たんそびょう)にかかる危険があるため雨に濡れないよう注意が必要です。
アップルマンゴーは種から育てることもできる?
苗木から育てるパターンが一般的なマンゴーですが、種から育てることもできます。気温20℃以上の環境で、6~7月に種まきをしましょう。赤玉土小粒などを用意し、その上に種を置きます。乾かないように水やりをしていると発芽するので、
ある程度育ったら土に植え替えましょう。じっくり種から時間をかけて育てると、食べるときはひと際おいしく感じられるかもしれませんね。
マンゴーの苗木の選び方と植える時期
ホームセンターや園芸店でマンゴーの苗木を購入する場合は、病害虫がないこと、樹肌にツヤのあるもの、葉の色がしっかりと濃くハリのあるもの、などのポイントをチェックして購入すると良いでしょう。
苗を植える時期としては、3月~4月が適しており、株よりもひと回り大きな鉢(10号以上)を使用し植え付けをします。
使う用土は水はけのよい、果樹用の培養土があるのでそれを使用するのがおすすめです。
水やりの仕方と肥料のタイミング
水やりは土が乾いていたら、鉢の底から出るくらいに水をたっぷり与えます。土が湿っていたら水やりは不要です。そして冬の間(11月~2月頃)は水やりを控え乾燥気味にしておきましょう。これは花芽分化の促進のためで、土が乾いているのを確認してから数日後に水やりを行うのがベストです。
地植え(庭植え)の場合は、雨水だけで十分なので水やりを行う必要は基本的にはありません。
肥料を与えるタイミングも重要で、年に3回下記の期間に化成肥料を与えましょう。
①花芽分化期:3月
②果実肥大期:5月
③果実の収穫後:8月
肥料切れになると、葉の色が悪くなり花が咲かないなどの生育不良を起こす可能性があるので注意が必要です!
アップルマンゴーの栽培には剪定や摘果などの手入れも必要不可欠!
おいしい実をたくさんつけるためには、枝分かれを促す【切り戻し剪定】と、不要な枝を整理する【間引き剪定】が必要です。剪定をすることで全体に栄養をいきわたらせ、果樹の成長を促します。
【切り戻し剪定】
伸びた枝を一度途中で切り、新たな枝の発生を促す剪定です。
マンゴーの剪定では、マンゴーの苗が50cm程度まで育ったら一度切り戻します。
そうすることで、切ったところから数本の枝を伸ばすことができます。マンゴーは自然には枝分かれをしないので、切り戻しをしないとそのまま上にどんどんとまっすぐ伸びて細なが~い木になってしまいます。バランスの良い丈夫な木に育てるためには切り戻し剪定が大切です。
【間引き剪定】
いらない枝を間引きし、風通しをよくするための剪定です。
切り戻し剪定が済んだ翌年に、密接して枝が混みあっている部分を剪定し日当たりと風通しをよくしてあげましょう。
また、たくさん実をつけすぎてしまった場合は実を適切な数に間引く【摘果】も必要になります。だいたい3~5個くらいになるように、形の悪い実や成長が悪い実を摘果しましょう。
いよいよ収穫!自然落果の対策をしよう
開花から3~4か月すると、果実が大きくなってくるのでいよいよ収穫の時を迎えます!
しかし、そのころ注意しなければならないのが「落果」。手塩に掛けたアップルマンゴーの実が傷んで食べられなくなってしまうのは非常に悲しいので事前に対策しておきましょう。
アップルマンゴーは完熟すると自然に落果するので、熟す前のタイミング「実が大きくなって、緑色から紫っぽくへ色が変わってきた」頃を目安にネットをかけて保護するのがいいです。
病害虫にも気を付けて!
アップルマンゴーは病害虫に弱い果樹で、放置しておくと生育不良を起こしてしまうのでマンゴーの状態をよく観察し、早めに対策しましょう。
かかりやすい病気で、炭疽病がよく知られていますが、これはカビが原因となって発生する病気です。
発生すると、葉に灰色や黒い斑点が見られます。また、炭疽病は葉だけではなく茎や果実、株全体に広がってしまう恐れがあるため、早期発見が大切になってきます。もし葉に発生した場合は、枝ごと切り取って薬剤を散布して広がりを防ぎます。
害虫は、茎や葉にくっつくカイガラムシや葉の裏に発生するハダニがつきやすいです。
害虫を発見したら、専用薬剤を使用し早めに駆除しましょう!
まとめ
今回は自宅の庭やベランダなどでアップルマンゴーを育てる方法についてご紹介しました。
アップルマンゴーを自分で育てるには、結構手がかかるなという印象かもしれませんが、上手な育て方のポイントを押さえてぜひ栽培してみてください。
きっとこれまで以上にアップルマンゴーをおいしく感じられるはずです。
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