トロピカルフルーツとして、夏の定番フルーツとして、高級フルーツとして、いまや日本の夏では定番となったマンゴー。
独特な香りととろけるような食感に、濃密な甘さでそのまま食べても美味しく、かき氷などのフレーバーとしても大人気のマンゴー。
今では定番フルーツとして定着していますが、マンゴーはいつから日本で認知されるようになったのでしょうか。
今回は、マンゴーがいつから日本で定着したのか紹介します。
マンゴーの歴史は古い!
マンゴーは今のインドあたりが原産とされており、その歴史は古く、なんと4000年以上前から栽培がされていたとされています。当時の仏教では聖なる樹木、ヒンドゥー教では神様の化身とされていたなど経典などに残されており、とても長い歴史がある果物です。
4000年以上の歴史のあるマンゴーが日本に渡来したのはいつ?
それほど長い歴史のあるマンゴーですが、日本国内に渡来したのはわりと最近のはなしで、明治時代の半ばごろ。日本ではアジア初の立憲国家として政治活動などが活発に行われ、海外に学びに出る人が増えてきた時期ですかね。
当時、マンゴーは種子で日本に運び込まれてていたとされ、マンゴーとしての記録はなく、海外の種子を日本で繁殖するために苗を育てていたとされています。
当時、温暖な気候で育つマンゴーの種子を日本へ持ち帰って繁殖させようとしても、環境の問題などが解決できず、定着しないのは簡単に想像できる話ですね。
日本でマンゴーを育てるチャレンジは続く!アメリカから優良品種が到来!
明治時代から日本での栽培は定着せず、時間は進み、日本では第二次世界大戦が終了。
それからまもなく、アメリカのフロリダで栽培された優良品種をハワイ大学から沖縄県へ運び、沖縄県での栽培が始まりました。
しかし、その時にも栽培が軌道に乗らず、結果、その時にはまだ日本ではマンゴーが世に知れ渡ることはありませんでした。
登場!科学の力!ハウス栽培の導入でマンゴーが国内に!
1980年ごろよりハウス栽培をマンゴーの栽培に導入したことで、ようやくマンゴーを安定して栽培することができるようになりました。
しかし、ここでもまだ日本国内での栽培の第一歩です。
今、私たちが当たり前のように食べている濃厚な甘みと美味しいマンゴーにまでなったのは、作り手たちの研究と情熱により美味しいマンゴーへ進化していったのです。
あくなき探求心!好奇心と情熱で日本国産マンゴーは最高に美味しい!
日本国内でマンゴーの栽培ができるようになっただけではなく、ここからマンゴーの品質を高めていくことでマンゴーが日本国内で大人気フルーツとなり、夏の定番フルーツとして日々、私たちの生活に馴染んでいきました。
マンゴーはとっても長い歴史と、日本国内でマンゴーを栽培することをあきらめなかったことで、私たちのもとへ届けられているのです。